2003年に公開した「ラブ・アクチュアリー」は、「ノッティングヒルの恋人」や「ブリジットジョーンズの日記」の脚本を手がけたリチャード・カーティス監督が初監督を務めた作品。ほど良いユーモア、心温まるストーリー展開や人物設定に「なるほど」といった感じで、納得です。
この映画の冒頭は、 ヒースロー空港で家族や恋人、友人・・・大事な人を出迎え、久しぶりの再会に歓喜し合う、(おそらく実際の)人達の映像で始まります。
このシーンが非常にいい! こんな冒頭から泣く人は少ないかもしれませんが、私は涙してしまいました。 個人的にはこの映像で掴まれてしまった訳で・・・素晴らしい!と思います。
9つのストーリー、19人の登場人物それぞれのシチュエーション、それぞれのラブストーリーの群像劇。そして登場人物同士がちょっぴりリンクしていたり。その絡ませ方もなかなか巧みです。
キャストも豪華! ヒュー・グラント、エマ・トンプソン、キーラ・ナイトレイ、リーアム・ニーソン、コリン・ファース、ローワン・アトキンスン、ビリー・ボブ・ソーントンなどなど。
物語の主人公はその状況もさまざま。秘書に恋をしてしまうイギリスの首相、初恋に悩む子供を励ます父、会社の同僚に長年片想いをしている女性、親友の花嫁に片想いしている青年、言葉の通じないポルトガル人女性に恋をした小説家、問題発言で世間を賑わす老いぼれロック歌手・・・などなど。
花嫁役のキーラ・ナイトレイも美しいし、英国の首相なのに一人ノリノリでダンスしてしまうヒュー・グラントの姿も面白い。数年の片想いが成就しそうなひとときにウキウキを抑えられないOL・サラのキュートな姿もとっても微笑ましいのです。
私のお気に入りは親友の花嫁に片想いをしているが伝えられず苦悩していた青年の告白シーン。ユーモアある告白の仕方も、彼女の負担にならないようにという彼の精一杯の気遣いや切なさが一層際立って感じられて、思わず涙・・です。
恋愛中のそわそわやトキメキ、切なさといったエッセンスを十分に味わいながら観ているうちに、それぞれの物語は爽快なクライマックス、切ないクライマックス、希望に満ちたクライマックスなどなど次々と迎えていき、そして映画自体のクライマックスを迎えます。それらのストーリーとシーンの組み合わせ方が本当に絶妙!!
この映画の味わいとクリスマスのロンドンという設定もぴったりのステキな映画です。
評価:★★★★☆
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