2008/04/30

注目映画:「パークアンドラブホテル」公開スタート!

 本ブログ『映画通.com』でも一度紹介した映画、「パークアンドラブホテル」4月26日から公開スタート!
ユーロスペース他、全国で順次公開していきます。

 本作でベルリン国際映画祭の最優秀新人監督賞を受賞した熊坂監督のインタビューによると、主人公の艶子は当初の構想では主役ではなかったそう!
プロデューサーと相談していく過程で、方向転換したそうですが、
絶対的にそれは正解だったんじゃないかな??としみじみ思うのであります。

 きっと、心の中にじわーっと染みていくそんな映画ですよ。

 女性には特に、ぜひ観てほしい映画です。オススメオススメ。

 ちはるさんには取材で一度お会いした事がありますが、
とっても気さくで明るくて自然体。そして吸い込まれるような素敵な笑顔をしてました。
 ちはるさんがオーナーを務める CHUM APARTMENT という目黒のカフェも、落ち着く空間でステキでした。こちらもオススメ。

(c)PFFパートナーズ

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「あの子を探して」

 「初恋の来た道」「HERO」「LOVERS」など数々のヒット作を監督した中国映画界の巨匠・チャン・イーモウ監督。
そのチャン・イーモウ監督の1999年の監督作で、監督がこの映画で二度目のベネツィア映画祭のグランプリを受賞した作品でもあります。

 物語は田舎のとある小学校の代用教員になった少女ウェイ、まだ13歳の女の子が主人公。
生徒が一人も辞めなければ報奨金をもらえるということから、必死に見張るウェイ。 
そんなある日に、クラスで一番やんちゃなチャンが、出稼ぎに行った町で迷子になってしまう。
彼を探すために、ウェイは一人で探しに町へ向かったけれど・・・といったお話。

 演じる子供達は演技経験の無い子供達。村長や先生の役、テレビ番組の司会者も実際にその職業で働く人々。子供達の演出も、誰にも脚本を読ませることはしなかったそう。決めたセリフを言わせるのでは自然な表情を引き出せないから、彼ら彼女らに問いかけ、その答えと同じ様に演じさせたといいます。

 また撮影の裏話としてこんな話もあったそう。
やんちゃな少年チャンが、たまたま見たテレビ番組でウェイ先生が涙ながらに自分を探していることを話すのを見て、涙を流すシーンの撮影、 
そこを監督やスタッフ達は、チャン少年が本当に泣く状況を作って、その自然な姿を撮ろうと試みました。彼の目にたまった涙がこぼれ落ちる瞬間を撮るべく、テレビ番組の代わりに、撮影で離れていてしばらく会えていない仲良しの妹のメッセージ映像を流したそう。
その映像の途中、妹が「お兄ちゃんに会いたい」と言ってわんわんと泣き出すところで、きっと彼も泣き出すに違いないと見込んでいたスタッフ陣。しかしチャン少年は妹の姿が映るやいなや、わーっと泣き出してしまい、泣き出す瞬間にはカメラの準備が間に合わなかったそうです。
 なんとも微笑ましいエピソードでした。
 
 そうした演出の苦労によって引き出された嘘のない笑顔や困った顔、泣き顔、しぐさ、それらには有無を言わせず、心に染みてくるものがありました。

素朴で温かみのあるいい映画です。

評価:★★★☆☆(3.5)

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2008/04/29

注目映画:「ブレス」

5月3日から公開する、ちょっと注目中の映画をご紹介。

韓国の鬼才と言われる、キム・ギドク監督の監督作「ブレス」

同監督の映画はまだ「春夏秋冬、そして春」しか観ていないのですが、あの何とも言えない静寂な映像の美しさと緊張感、映画に漂う重厚な空気・・・、印象深く記憶に残る映画でした。
さらに鬼才と呼ばれ、独特の世界観を持つキム・ギドク監督、、、となると
やはり他の作品もついつい気になってしまいます!

今回の映画「ブレス」はというと、
自殺未遂を図って声を失った死刑囚のチャンと、夫の浮気から、心にぽっかり穴のあいた主婦のヨン。彼女はたまたまテレビのニュースで見たチャンが気になり、彼に会うため、彼のいる刑務所へ向う。次第に彼に惹かれていくが・・・・といったストーリー。

おそらく今回も映画の世界に私達を引き込み、驚きをくれるのでは??と予測。
5月3日から、シネマート六本木などで公開。
ぜひ観てきて、またブログでコラムを書きたいと思います!お楽しみに・・・。

ちなみに、キム・ギドク監督の次作「非夢」ではオダギリ・ジョーさんが主演するそう。どんな作品になるのか、こちらもちょっと楽しみですね。

(c)2007 KIM Ki-duk Film. All rights reserved.

2008/04/22

映画ニュース:『靖国 YASUKUNI』が公開決定!

 上映を予定していた劇場が、相次いで公開の自粛を決定し、ニュースでも取り沙汰されていた話題作、『靖国 YASUKUNI』がついに、全国8つの映画館で公開されることが決定したそうです!

渋谷シネ・アミューズでの5月3日(土)公開が皮切り!
現時点で上映が決定したのは以下の劇場だそうです。

【東京】
5月3日(土)~5月9日(金) 渋谷シネ・アミューズ
5月10日(土)~ シネカノン有楽町1丁目(レイトショー)
【大阪】
5月10日(土)~ 第七藝術劇場
【広島】
5月24日(土)~ 広島シネツイン新天地
【京都】
6月7日(土)~ 京都シネマ
【新潟】
6月7日(土)~ シネ・ウインド
【群馬】
7月12日(土)~ シネマテークたかさき
【沖縄】
7月12日(土)~ 桜坂劇場

他にも全国各地15の映画館で日程を調整中らしいです。
上映に向けて、いろいろと準備をされてきた方々が報われて良かったです。

公式HP

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2008/04/19

映画ニュース:岩井俊二監督作にオーランド・ブルームとクリスティーナ・リッチ出演!

映画通.comの中でも紹介したオムニバス映画『パリ、ジュテーム』
その、ニューヨーク版とも言うべき映画『New York, I Love You』(原題)の制作が進んでるようです。
12の短編で構成され、ニューヨークで出会う人々と愛にまつわるお話達。
この映画の中で、スカーレット・ヨハンソンやナタリー・ポートマンが初監督を務めるということでも話題になっていますね。

この映画に、日本からは岩井俊二監督が参加!
そして、その作品には、あのオーランド・ブルームと、クリスティーナ・リッチが出演するそうです!
おそらく、こうした短編の作品でないと、こうした組み合わせの実現は難しいでしょうね。。。

まだ詳しい内容は不明ですが、、、公開が楽しみ!

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2008/04/17

「アイリス」

2002年公開のイギリス映画。
晩年、アルツハイマーで苦しんだ実在の女性作家、アイリス・マードックと彼女を長年愛し支えた夫、ジョン・ベイリーの物語です。
深い愛に満ちた映画です。

アイリスは、イギリスで「最も素晴らしい女性」と言われ、多くの人の尊敬を集めている存在。
映画では若き日のアイリスをケイト・ウィンスレットが、晩年のアイリスをジュディ・デンチが演じています。(何とも贅沢ですね!)

若き日のアイリスとジョンはオックスフォード大学で出会います。美しく、恋も奔放で、知性と才能溢れたアイリスに、ジョンは一目ぼれ。控えめで目立たない存在のジョンだったが、彼の純粋さに次第に惹かれていったアイリス。その後、二人は結婚。
老年の二人は穏やかに愛情を育んでいましたが、アイリスは次第に物忘れが酷くなり、アルツハイマーになってしまうのです・・・。

晩年のアイリス、ジュディ・デンチの演技は、感動ものです。演技という事を忘れさせ、切なくて胸が痛くなるほど、アルツハイマーを患ったアイリスを体現しています。
ジョンを演じたジム・ブロードベントの演技もまた、心に迫ってくるものがありました。

アルツハイマーという形で、自分自身の正常さを失っていくアイリスの戸惑いや悲しみと、成す術もなくそれを見守り包み込むしかないジョンのやるせない悲しさに、いたたまれなく悲しい気持ちになりながらも、二人に溢れる愛情、慈しみ合う気持ち、絆の強さが、眩しくて優しく染みてきて、何とも言えない気持ちになるのです。
この映画の良さは、その二つの感情を同時に味わうところにあるんじゃないでしょうか。

オススメです。

評価:★★★★☆


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2008/04/13

「シティ・オブ・ゴッド」

これは傑作!!です。

舞台は1960年代から1980年代。ブラジルのリオデジャネイロ近郊にある「神の街」と呼ばれるスラム街。そこは、子供達が平気で銃を持ち、少年ギャング達が街を走り回っている世界。
実話を元に描かれたこの作品、銃を持っている子供達や"殺し”を語る子供達の姿を見ても、最初はそのことが現実とは受け入れがたく、映画の中だけの世界のように感じます。
しかし、こういった状況が紛れも無く現実に起こっているという事実。そのことにまず衝撃を受けます。

それに加えて、この映画は作品として衝撃的に素晴らしい出来映えです。
テンポが早くて、無駄がない。
群像劇でもあり、さらに時間の流れがある、という物語の構造がうまくまとまっている上に、
暴力、ストリートチルドレンの犯罪、抗争といったモチーフの中に、少年達目線の日常や友情もバランスよく描かれています。
そこに、要所要所でやってくる緊迫感。
最後まで怒涛の勢いで映画の中に引き込みます。


この「シティ・オブ・ゴッド」の監督は、「ナイロビの蜂」などのフェルナンド・メイレレス監督。
一部のキャストを除き、ほとんどの主要キャストを現地のスラム街で暮らす素人から採用したそう。
オーディションと演技訓練を重ねて臨んだそうですが、リアル感という点でもそれが功を奏した印象です。
とはいえ、映画の中で映し出されたものは、きっとまだまだ生ぬるいものでしかないでしょう。
現地ではもっと目を背けたくなるような状況だろうということが想像に難くありません。

ラストは、本当に「やられた!!」といった感じ。
非常にライトな幕引きに、その無常さを見せつけられます。

未見の方は、ぜひ!

評価:★★★★☆(4.5)


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2008/04/10

映画ニュース:ブッシュ大統領は?ライス国務長官は?

オリバー・ストーン監督がメガホンを取る予定の、ブッシュ大統領の伝記映画「W」のキャストが、いろんなところで発表されてます。

ブッシュ大統領役随分前に決まっていましたが、「ノーカントリー」でモス役を演じた、ジョシュ・ブローリン。

そして、つい最近、ライス国務長官役が判明しました。つい、2つ前の記事でアップした、「シャンドライの恋人」の主人公を演じた、タンディ・ニュートンです!!

そういえば、どことなく似ているような雰囲気も・・・。

2008/04/09

「エターナルサンシャイン」

単なる“切ないラブストーリー”的映画と想像したら、大間違い。いい意味で期待を裏切ってくれることでしょう。
もちろん「切ない」要素はあるものの、よくある恋愛映画の類ではなくて、とっても良く考えられた展開の、非常に“キュート”な作品でした。

主人公ジョエルを演じるのは、ジム・キャリー。「え、この人がジム・キャリー?!」と思うほど、コメディタッチの映画ではしゃいでる彼とはキャラが全く被らず、まるで別人のよう!!

ケイト・ウィンスレットも「演技の幅が広いなあ、、」と最近思うのですが、この映画でもその演技の上手さは健在。
監督はミシェル・ゴンドリー。ビョークやレディオヘッドなどそうそうたる人気ミュージシャンのミュージック・ビデオやCMなどを数々手掛けています。脚本は「マルコヴィッチの穴」なども手がけた人気脚本家のチャーリー・カウフマン。強力な二人がタッグを組んだわけですね。

舞台は冬のN.Y.。喧嘩別れした恋人のクレメンタインが自分の記憶を消したという事実を知ってしまったジョエル。
あまりのショックに、彼は自分も同じように彼女の記憶を消すことを決意。しかし脳の中でクレメンタインとの思い出を巡るうちに、「記憶を消したくない!」と気づくジョエル。しかし、記憶消去の作業中は睡眠状態。彼の意思ではその作業を止めることもできず、脳の記憶の世界で必至にもがくが・・・といったストーリー。
 
現在、過去、ジョエルの脳の中の記憶・・・などのシーンが交錯して、どれが過去でどれが現在?どれがリアルな世界?と、わからなくなるところもありますが、見終えると「なるほど!!」と納得します。

この映画は二度以上観ることをオススメします。時間軸やいろんなことがわかってきて、二度目はまた違った発見や味わいがあるのです。

人為的に「記憶を消す」という非日常のファンタジー、
愛しい思い出や感覚、ちょっとした恋のすれ違い・・・といった、観る人が自分の日常になぞらえてリアルに共感できること、その両方がバランスよく合わさった、いい映画じゃないでしょうか。


評価:★★★★☆

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2008/04/05

「シャンドライの恋」

1998年公開。「ラストエンペラー」の監督として、その名を世界に轟かせたベルナルド・ベルトルッチ監督の監督作品です。
そして主演はタンディ・ニュートン。この映画の後、「ミッション・インポッシブル2」のヒロインに抜擢されたので彼女を知ってる人も多いでしょう。

私は圧倒的に、この「シャンドライの恋」の彼女の方がキュートで魅力的だなあ、、、と思うのですが、皆さんいかがでしょう。
 

 政治活動をしていた夫が逮捕され、アフリカから単身ローマに渡ってきたシャンドライ。シャンドライは孤独なイギリス人ピアニスト・キンスキーの邸宅で家政婦として住み込みで働きながら、大学に通う。

 無口なキンスキーとシャンドライの間には会話は少なかったが、キンスキーはシャンドライに惹かれていく。そして、シャンドライに求婚まで。
 最初は彼のその愛の深さを知らなかったシャンドライも徐々に彼の無償の愛情に心が揺れ動き始める・・・といったストーリー。
 

 印象的なのは、劇中で印象的に描かれていた螺旋階段。そして螺旋階段の下から上を見上げるシャンドライの表情。
 
 アフリカの民族音楽や、クラシックのメロディ、シャンドライの好きなアフリカのポップミュージック、それぞれのシーンで、その感情が音楽に乗って表現されている、その演出も素敵。
 
 
 伝えたくても伝えられない想いを言葉意外で示すキンスキー。それが彼の行動だけでなく、映像であったり、音楽であったりから伝わってくる、だからなのか、この映画からは何だか「香り」がするんです。
「香り」を感じる時の感覚のように映画を味わう感覚。
 
 だからこそ余韻を残すのだと思うのです。
 

 ラストシーンは本当に素晴らしいです。結果は観る人次第で違うでしょう。
 
 とても美しい映画でした。 
 

 余談ですが、ダウンタウンの松本人志さんも、「シネマ坊主」という映画批評本の中で、この「シャンドライの恋」について書いていましたが、評価(特にラストシーン)は高く、10点満点中、9点。


評価:★★★★☆


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2008/04/01

映画ニュース:国道246号線がテーマのオムニバス映画「R246 STORY」製作発表!

国道246号線をテーマに、6人の著名人が監督した作品が揃った豪華なオムニバス映画の制作記者会見が3月12日に行われました。
そのどんな映画になるのか楽しみな、オムニバス映画のタイトルは「R246 STORY」
6人の監督とは、浅野忠信、中村獅童、須藤元気、VERBAL(m-flo)、ILMARI (RIP SLYME)、ユースケ・サンタマリアの6人。

監督経験があるのは、浅野忠信さんだけで他の皆さんは今回が初監督。

ちなみに浅 野忠信監督の作品『224466』は、なんと宇宙人が登場するというSFファンタジー!しかも、脚本はかの有名な青山真治監督!出演は浅野忠信さん、加瀬亮さん、永瀬正敏さんなどキャストも豪華です。

公開は今年夏、8月下旬の予定で、渋谷Q-AXシネ マ他全国でロードショーとのこと。

どんな映画になるのか、、楽しみ!!!

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