2009/04/30

カンヌ映画祭、今年のコンペティション部門は・・・

カンヌ映画祭のコンペティション部門のラインナップが発表されましたね。

今年はまたいつにも増して巨匠ぞろい!!のラインナップなのですよ。
20作品のうち、パルムドールの受賞経験がある監督が4人! 
ケン・ローチ監督、ラース・フォン・トリアー監督、ジェーン・カンピオン監督、クエンティン・タランティーノ監督!
そのほかも監督陣は豪華豪華。
ラインナップの一部を紹介しますと・・・

“Bright Star” ジェーン・カンピオン監督
“The White Ribbon”  ミヒャエル・ハネケ監督
“Broken Embraces” ペドロ・アルモドバル監督
“Map of the Sounds of Tokyo” イザベル・コイシェ監督 ※この作品は菊池凛子さんが主演!
“Looking for Eric”  ケン・ローチ監督
“Inglourious Basterds”  クエンティン・タランティーノ監督
“Taking Woodstock”  アン・リー監督

カンヌ映画祭って改めて贅沢な映画祭だなあ、としみじみ。

ちなみに今回のケン・ローチ監督の監督作品は
熱狂的なサッカー・ファンの郵便配達局員が主人公。人生の危機に直面して、エリック・カントナから精神的な指針を得ようとするコメディー・・・という感じのお話のよう。

日本公開、、、、される日を楽しみに、
そしてカンヌ映画祭のコンペ部門の結果の行方も楽しみに、
待つとしましょう。

2009/04/20

恐るべし!な兄弟監督といえば・・・

兄弟監督といえば、まず皆さん名が浮かぶのはコーエン兄弟でしょうか。
日本でも世界でも幅広い層のファンがいて、
作品もひとひねりもふたひねりもあって面白い。
カンヌ映画祭も常連、兄弟監督のアメリカ代表選手。

ヨーロッパ代表選手といえば、
日本ではコーエン兄弟ほど有名ではないですが、
ベルギーのダルデンヌ兄弟。
こちらもかなり「凄い」兄弟監督ですね。

カンヌ映画祭は同じく常連。
もう常連というだけでなく、なんと4作連続の主要賞受賞という快挙を成し遂げている
凄い兄弟なんです。
そして、史上5組目になる2度のパルムドール大賞まで受賞しています。
※受賞作品は 「ロゼッタ」と「ある子供」

ちなみに、ダルデンヌ兄弟の2作目、92年の「あなたを想う」という作品では、
会社側の圧力によって妥協の連続だったそう。
ふたりには“全く”満足できない作品となってしまったそうです。
映画として世に出るものが意に反して全く満足できない作品となるとは
なんとも耐え難い話ですね。
そして、その失敗に懲りた二人は、次作「イゴールの約束」では
決して妥協しない環境で映画を製作したそうです。

その妥協の無さは「息子のまなざし」からもまざまざと観せつけられた感があり、非常に衝撃を受けました。
その時、私の記憶の中にガツンとその名を刻んだダルデンヌ兄弟。
(お兄さんはジャン=ピエール・ダルデンヌ、弟はリュック・ダルデンヌ)

二人の最新作は

2008年にカンヌ映画祭で4作目の主要賞になる脚本賞を受賞した「ロルナの祈り」。
上映終了した地域も多いですが、
まだまだこれから映画館で上映する地域もあります。

21世紀を代表する・・とも言われるダルデンヌ兄弟の監督作品を
未だ観たことのない方は一度ぜひ。
私も映画館で観ることができなかったので、
DVDになるのが楽しみな作品のひとつ。

公式HP