2008/11/27

JUNO

アメリカでは公開当初7館だけの公開だったのが、
あれよあれよと上映館が2400館以上を越える大ヒット。
アカデミー脚本賞まで受賞した本作。
なかなかの良作でした。

興味本位で同級生のポリーとセックスしてしまった16歳のジュノ。そして、なんと予想外の妊娠!はじめは産む気もなく、
中絶を決めていたジュノだったが、同級生の「爪だってもう生えてるわよ」の一言に産むことを決意。
そして、早速里親になる夫婦を探しはじめるのだった・・・。


個人的にはエレン・ペイジの演技が素晴らしかった!と思います。
映画のタイトルにまでなった主人公・16歳の「JUNO」。
JUNOがこれほどまでいきいきと映らなければ、映画の大成功はここまでに至らなかったんじゃないか、
と勝手に推測してしまうほど。

それほどにスクリーンの中のジュノは、まだあどけない少女の部分、傷つきやすさを持ち合わせながらも、あくまで“ジュノはジュノ”であることを貫いていて、すごく輝いて見えていたのでした。

物語に流れる、周囲の愛情や温かさもさることながら、
ジュノがあくまで正直であること、あるがままの自分をしっかりと認めていられることに元気をもらった人は多かったんじゃないでしょうか。

あるがままの自分を愛してくれる人が一番かけがえのない存在だということ。もちろん友達であれ、恋人であれ、家族であれ。
そして自分もそのあるがままの自分を愛すること。
それはみながおそらく心の中で求めていること。
そんな普遍的なメッセージを、笑ったり泣いたりしながら感じとれる映画だったからこそ、多くの人の心に届いたのだと思います。ほっこりと心温めてくれるキュートな作品です。

(c)2007 Twentieth Century Fox

公式HP

評価:★★★.5

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