2008/12/31

注目映画:『PARIS』

今日は年末から公開している注目作品をご紹介。
『猫が行方不明』や『スパニッシュ・アパートメント』などフランスを代表する監督とも呼ばれるセドリック・クラピッシュ監督の最新作、『PARIS』です。

この作品はフランスで170万人が観たという大ヒット作品!

主演はロマン・デュリスジュリエット・ビノシュ


主人公ピエールは心臓病で余命わずかと宣告されます。助かるためには心臓移植しかなく、その手術の成功率は40%。彼は移植の提供者を待つ静かな日々を過ごす事にするのです。
そこへ弟を心配したシングルマザーの姉・エリーズがやってきて、同居生活が始まるのでした。

死を意識し、人生に残された時間を感じるようになったピエール。彼の目から見えるパリの街で生きる人々の日常が、貴重で美しいものとして意味を持ち始めます。
それぞれの人のありふれた些細な時間も、哀しみも、喜びの笑顔も、何にも変え難い大事なもの。そしてその人々や彼らを包みこむ「パリ」という街もとても愛おしいものだと気づいていく、といったストーリー。



日常の物悲しさも、切なさも、些細な幸せも、溢れ出るほどの喜びも、
何かを愛おしむ気持ちも、
生きているからこそ味わえる貴重なもの。
それは様々な形で日頃から私達に伝えられていることだし、理解しているつもりであっても、
残された自分の生命の時間を意識した者と、そうでない者では
絶対に見えるものも感じるものも違うはず。

ピエールの目を通して観る、生きていることそのものの愛おしさ
を、映画館で少しでも感じとって来ようと思います。

12/20からBunkamuraル・シネマにて公開。順次全国公開予定です。

(C)CE QUI ME MEUT - STUDIO CANAL- STUDIO CANAL IMAGE -- FRANCE2 CINEMA

0 件のコメント: