2008/04/05

「シャンドライの恋」

1998年公開。「ラストエンペラー」の監督として、その名を世界に轟かせたベルナルド・ベルトルッチ監督の監督作品です。
そして主演はタンディ・ニュートン。この映画の後、「ミッション・インポッシブル2」のヒロインに抜擢されたので彼女を知ってる人も多いでしょう。

私は圧倒的に、この「シャンドライの恋」の彼女の方がキュートで魅力的だなあ、、、と思うのですが、皆さんいかがでしょう。
 

 政治活動をしていた夫が逮捕され、アフリカから単身ローマに渡ってきたシャンドライ。シャンドライは孤独なイギリス人ピアニスト・キンスキーの邸宅で家政婦として住み込みで働きながら、大学に通う。

 無口なキンスキーとシャンドライの間には会話は少なかったが、キンスキーはシャンドライに惹かれていく。そして、シャンドライに求婚まで。
 最初は彼のその愛の深さを知らなかったシャンドライも徐々に彼の無償の愛情に心が揺れ動き始める・・・といったストーリー。
 

 印象的なのは、劇中で印象的に描かれていた螺旋階段。そして螺旋階段の下から上を見上げるシャンドライの表情。
 
 アフリカの民族音楽や、クラシックのメロディ、シャンドライの好きなアフリカのポップミュージック、それぞれのシーンで、その感情が音楽に乗って表現されている、その演出も素敵。
 
 
 伝えたくても伝えられない想いを言葉意外で示すキンスキー。それが彼の行動だけでなく、映像であったり、音楽であったりから伝わってくる、だからなのか、この映画からは何だか「香り」がするんです。
「香り」を感じる時の感覚のように映画を味わう感覚。
 
 だからこそ余韻を残すのだと思うのです。
 

 ラストシーンは本当に素晴らしいです。結果は観る人次第で違うでしょう。
 
 とても美しい映画でした。 
 

 余談ですが、ダウンタウンの松本人志さんも、「シネマ坊主」という映画批評本の中で、この「シャンドライの恋」について書いていましたが、評価(特にラストシーン)は高く、10点満点中、9点。


評価:★★★★☆


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