
アル・パチーノが演じたのは、気難しくて人間嫌いな盲目の退役軍人。そしてクリス・オドネルが、彼を支えた、心優しいエリート苦学生を演じました。
クリス・オドネル演じるチャーリーは名門高校に奨学金で入学、彼はたまたま同級生達が校長にした悪質なイタズラを目撃してしまった。そのことで、校長に犯人の名を言うよう、要求される。言わずに退学になるか、同級生達を売り、名門大学への推薦を得るか、苦悩するチャーリー。
後日、チャーリーは、盲目の退役軍人・フランクの世話というアルバイトを始める。フランクは人間嫌いで気難しく、強引。人生に希望を持たず、自らの命を絶とうという密かな計画をしていた。そのためにニューヨークへ、最後の豪華な旅にチャーリーを連れて行く。最初は困惑するチャーリーだったが、次第にお互いを受け入れ始めていき・・・といったストーリー。
この映画で、“名シーン”と語りつがれている忘れ難いシーンといえば、アル・パチーノ演じるフランクが申し出て、ガブリエル・アンウォー演じる、レストランで偶然会った女性とタンゴを踊るシーン。
フランクは盲目ながら、完璧に彼女をリードし、誰もが惹きつけられるような迫力のタンゴを踊ります。
人生に絶望しているフランクですが、まだ体の奥に眠っている「生」のエネルギーや、彼の人間的な魅力が象徴されるような場面で、圧倒されます。 本当にかっこいい!
そして、後半のフランクの自殺を必至で食い止めようとするチャーリーとのやりとりの場面は、強烈な緊張感と一緒に、涙をこらえることができません。
また、終盤の講堂でのフランクの演説も圧巻です!!
評価:★★★★☆
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