2008/03/17

「ノーカントリー」

アカデミー賞で、作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞の4部門受賞のほか、各地の映画祭で数々の賞を立て続けに獲得していた話題作「ノーカントリー」。
 
 ハビエル・バルデムの“怪演”とその不気味な怖さは、いろんな所で取り沙汰されていましたが、、、その期待?!に見事に応えました。 
いやはや、本当に怖かった!! 
ハビエル・バルデムの演技とあの強烈なキャラクターを見事に作り上げた巧みな演出は大成功といった感です。

 狩りをしていたルウェリンは、偶然、何人もの死体が転がる現場に遭遇。大量のヘロインと200万ドルの大金を発見する。危ういと感じつつも、その大金を持ち去る。それがきっかけで、ハビエル・バルデム演じる殺し屋シガーに追われることになる。
また一報では、ルウェリンが事件に巻き込まれ、危険な状況だと察知したトミー・リー・ジョーンズ演じる保安官のベルは、2人の行方を追い、3人の追跡劇が始まるが…。

その謎の男、シガーの凶器もまた不気味。 酸素ボンベから出たホース。その先から出る圧縮空気が彼の凶器。これが部屋の鍵も一発で開ければ、人間も一撃で殺せてしまうんですから。
このシガー、セリフは少ないながらも、そのなんともいえず匂いたつ狂気と、いつ現れるか、何をしだすかわからない恐怖感で、観る人の気を一時もゆるませることなく最後までスクリーンにひきつけます。 
あのマッシュルームカットがまた、素晴らしく怪しいキャラクター作りに効果絶大でした。

ルウェリン役のジョシュ・ブローリンもベル保安官役のトミー・リー・ジョーンズも、はまり役。

無駄の無い展開と、印象的な映像で、見応えのある映画でした。

(c)2007 Paramount Vantage,A PARAMOUNT PICTURES company. All Rights Reserved.

評価:★★★★☆

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