
もちろん全篇パリでの撮影!
監督達の顔ぶれは思わず拍手!のそうそうたる豪華な面々!
「エレファント」「グッドウィルハンティング」のガス・ヴァンサント監督、「ファーゴ」「ノーカントリー」のコーエン兄弟、「モーターサイクルダイアリーズ」のウォルター・サレス監督、ウォン・カーウェイ監督作の撮影監督としても有名なクリストファー・ドイル監督、「M/OTHER」でカンヌ映画祭国際批評家連盟賞を受賞した日本の諏訪敦彦監督、「ラン・ローラ・ラン」「ヘブン」のトム・ティクヴァ監督、フランスを代表する俳優ジュラール・ドパルデューが監督として参加・・・などなど、
「すごい!」の一言につきます。
それぞれのストーリーはもちろん様々な愛の形が描かれています。
印象に残ったお話の中からいくつか紹介。
コーエン兄弟の1区はカップルの痴話げんかに巻き込まれる旅行客のお話。コミカルで、ハラハラさせ、やっぱり上手い!といった感じ。
「死ぬまでにしたい10のこと」のイザベル・コイシュ監督の12区は別れを切り出そうとした妻に死期が近づいていることを告げられた男の話。 妻を愛する夫を演じるうちにかけがえのない時間を過ごすそのストーリーは人生の不思議なめぐり合わせを感じて、短い5分の間でも味わいあるものでした。
トム・ティクヴァ監督の10区、ナタリー・ポートマンが女優志望の女性を演じ、盲目の学生と恋愛をするというお話では、5分で見事に彼らの濃密な日々を伝え、上手に感情移入させてくれました。長編映画のように起承転結が見事に構成されていて印象的。
リアルな作品もあればファンタジックな作品も。ショートムービーの醍醐味も難しさも感じられます。
舞台はパリの街だけど、世界の街のどこかで繰り広げられる出会いや別れに想いをはせ、ちょっとセンチメンタルな気持ちにもなりますが、人生そのものの面白さを感じられる愛すべき作品です。
評価:★★★☆☆
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