2008/03/13

「リトル・ミス・サンシャイン」

 2006年の末から2007年冬に公開したこの「リトル・ミス・サンシャイン」、最初は上映館も少なかったのに口コミでどんどん人気が広がって予想以上の大ヒット となったことでも話題になりました。
 サンダンス映画祭では、配給権の契約金が同映画祭史上最高額にまでなったそう!

 東京国際映画祭のコンペティションでは最優秀監督賞、主演女優賞と、観客の投票で決まる観客賞も受賞し、見事三冠!
 さらにアカデミー賞では作品賞は逃したものの、おじいちゃん役のアラン・アーキンが最優秀助演男優賞を獲得、また最優秀脚本賞も受賞しました。


 「リトル・ミス・サンシャイン」コンテスト(いわゆる子供版ミスコン)の決勝に繰り上げ参加することになった主人公オリーブ。ちょっとぽっちゃりで、大きなめがねがトレードマーク。

 家族は皆キャラの濃い面々ばかり。長男はパイロットになることだけを夢見て、家族が嫌いで常に沈黙。おじいちゃんはヘロイン常用。叔父はゲイで失恋をきっかけに自殺未遂。お父さんは独自の成功論をビジネスにすることに夢中。そんな家族をまとめようと、一人奮闘する母親。

 そんなバラバラ家族が「リトル・ミス・サンシャイン」コンテストにオリーブを参加させるため、一同総出で、ぼろぼろフォルクス・ワーゲンのミニバスでカリフォルニアへ。アリゾナからの長い旅路が始まるが・・・。


 なんといっても主人公・オリーブを演じるアビゲイル・ブレスリンちゃんの何ともキュートなこと!!!

 この子がミスコンに?といった意外性がまた面白いし、すれてないところがまたかわいい!
 随所に散りばめられた風刺、ユーモアがまたほど良いのです。

  コミュニケーションも互いの思いやりも、どことなくちぐはぐで、危うい空気の流れていた家族が、いろんなハプニングにみまわれながらも、不思議な一体感が生まれてテンションが上がっていく・・その様が観ていてとっても爽快!!
 
 それぞれの人物設定も非常に上手くできているし、妙に親近感のわく愛すべきファミリーの奮闘?!ぶりに、ついつい声を出して応援したくなっちゃうんです。これが。


  最優秀脚本賞も納得の奇妙な盛り上がりを見せる終盤は面白いですよ! 観てのお楽しみ。
 笑いながら泣いてしまって、そしてちょっぴり元気になる。 オススメです。

評価:★★★★☆


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