2008/02/26

「美しすぎる母」

試写会に招いていただき、「美しすぎる母」を観てきました。

 この映画はトム・ケイリン監督が、息子による母親殺害という実際に起こったセンセーショナルな事件を元に映画化したもの。主演は「めぐりあう時間たち」や「エデンより彼方に」でもおなじみのジュリアン・ムーア。
 昨年のカンヌ映画祭で上映された際も、その衝撃的な内容で話題をさらったとのこと。

 ジュリアン・ムーア演じるバーバラは貧しい育ちながらも、大富豪であるブルックスと結婚。二人は息子、アントニーを授かり、バーバラは憧れだった上流階級での華やかな生活を送る。様々な国々を旅し、社交界を渡り歩く日々を過ごすが、ある時ブルックスはバーバラも息子アントニーをも捨て去っていく。
傷ついたバーバラもアントニーも、精神のバランスを失い、二人の心の歯車はどんどん狂っていく・・・。そして衝撃の結末へと向かっていく・・・。

 全体を通して、うっとりするほどの美しい映像。ファッションもしかり。
しかし、それよりも鮮烈に記憶に残ったのは、ジュリアン・ムーアの演技の素晴らしさ、そしてその美しさ。
「美しさ」という言葉だけでは表現し足りませんが、バーバラのその女性としてのあり余るほどの魅力、危うさ、儚さも、複雑で説明しがたい心情も、とても見事に表現していたように思います。

 その衝撃的な内容、きっとこれから公開が近づくにつれ、どんどん話題をふりまいていくことでしょう。
 そのストーリーの感想の続きはまた後日!!
  
photo:(c) Lace Curtain, Monfort Producciones and Celluloid Dreams Production

公式HP 
初夏、Bunkamura ル・シネマほか全国順次ロードショー

評価:★★★★☆

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