
私の好きなケン・ローチ監督の監督作で、2002年に公開。脚本はケン・ローチ監督の映画で何度もコンビを組んでいるポール・ラヴァティ。
主人公のリアムは、恋人の罪を被って刑務所で服役している母親の出所を心待ちにしている15歳の少年。 リアムの望みは母親と姉達と家族団らんで暮らすこと。ただそれだけ。 丘の上の海を見下ろせる家を見つけ、その家を買うために母親の恋人が持っていたドラッグを盗んで売りさばき、次第にドラッグの売人として出世していくのだが・・・。
ただただ純粋に母や姉達とのささやかな日常、ささやかな幸せを願うリアム。
そして、その未来を固く信じている姿、純粋すぎるリアムを見せつけられるほどに、リアムの前にやってくるあまりにやり切れない状況が、痛くて痛くて心が締め付けられます。
救いなんて何一つないんじゃないかと途方にくれてしまう中で、本当にごく僅かながらも、希望があるんじゃないかと思うラストシーン、、忘れられないワンシーンです。
ぜひ、観てほしい映画の一つです。
評価:★★★★☆
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