2008/01/23

「ピアノレッスン」

 気になる監督の一人、オーストラリアの女性監督、ジェーン・カンピオン監督が脚本、監督をした作品。観たのは18歳か19歳の頃だったでしょうか。随分衝撃を受けました。
カンヌではパルムドールを受賞、アカデミー賞でも主演のホリー・ハンターと助演(娘役)のアンナ・パキンが11歳という若さで受賞しました。
 

「ピアノレッスン」 はあまりに美しい。 全てのシーンが絵画を見てるように美しくて、「完璧」と言いたくなりました。
 

 ある時から話す事が出来なくなってしまった主人公エイダという女性が、ある島の男性の元に嫁いでくる。娘と一緒に、彼女の「命」とも言うべき「ピアノ」を連れて。

嫁いだ先のその男性に心を許す事ができないまま、ある原住民の男性と出会い、彼に仕方なくピアノを教えていく中で、エイダは彼に強く惹かれていく・・・。
 

 自分の感情を声に出して表さない代わりにピアノをひくことで彼女は自分の気持ちを解放しています。とにかく、彼女の内に秘めた強い意思や感情がひしひし伝わってきます。
 
 ラストは衝撃的で、エイダのピアノへの執着との別れが、彼女自身の過去からの解放を素晴らしく象徴していて、「すごい」としか言いようがありません。
 エイダを演じるホリー・ハンターの演技も壮絶。
 

 この映画でのマイケル・ナイマンのピアノのメロディがまたいつまでも耳に残って、素晴らしい
本当にこの「ピアノレッスン」は名作だと思います。

評価:★★★★★

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