
好きな映画は?と聞かれたら、いくつか挙げる中に必ず含まれます。 映画の中の、言うなれば、私の「初恋の人」のよう存在。
エンニオ・モリコーネの音楽と映画のラストシーンはもちろん言うまでもなく最高!です。
トトが一人、映画館でアルフレードが残したフィルムを見るあのラストシーン、、いいラストシーンには台詞など一切必要なくなりますね。あの編集映像にアルフレードの自分に対する愛をまざまざと見せつけられてしまう。
自分がトトだったら、もう確実にしばらく席を立てませんね。観終わった後1時間も2時間もそこにいてしまいそうです。
町中のみんながパラダイス座に集い、ワクワクし、泣き、笑い、感情あらわに映画を楽しんでいる姿には、しみじみと嬉しくなります。
トトとアルフレードが絆を築いていく時間も、あんなに小さいトトが映画の映像技師を目指したいと思う姿にも、無条件で愛おしくなってしまう。
そして青年になったトトにアルフレードが心を鬼にして恋をやめさせ、「街の外に出ろ、一人前になるまで帰ってくるな」と言い諭すシーン、、痛いほど心に刺さります。
もし、もしも、この名作をまだ見ていない人がいるなら、「劇場公開版」を先に見るのを薦めます。 完全版には完全版の良さも味わいもあるのですが・・・。
完全版はもちろん監督の意図が反映されている訳ですが、見終わった後に、「知らない方が良かったかな?」と思う部分もあったりして。
前述した、エンニオ・モリコーネの紡ぎだす音楽は、何年たっても映画同様に色褪せません。
人の感情のシンプルで愛おしい部分がぎっっしりと詰まっている名作映画です。
評価:★★★★★
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