2008/01/10

「オール アバウト マイマザー」

 スペインの奇才とも言われるペドロ・アルモドバル監督の作品です。2000年に公開。この映 画でアカデミー外国語映画賞他、たくさんの映画賞を受賞しました。主演はセシリア・ロス。

 愛する息子には語らないでいた元夫、彼の父親の事。息子から「すべて話して」と言われ、ようやく話せる勇気が出た矢先、交通事故で息子が亡くなってし まう。
どうしようもない哀しみと喪失感から立ち直るべく、そして彼の父親を探すため、過去の自分とも向き合うためにも、 過去をたどる旅に出る。そして様々な女性達と出会う。  

 親子の愛もさることながら、人間愛、同性愛、一方通行の愛など、いろんな「愛」の 形がありました。 
アルモドバル監督というのは、
「支えられたい、愛されたい」というより、「支えたい、愛していたい」
人なんじゃないでしょうか?そんな気がしました。  

 けして強い女達ばかりじゃないけれど、どんな状況でも人のせいにすることなく、受けとめ、許しあっている。そこに観る人 が力づけられるんじゃないか、と。 

 (おまけ)主演のセシリア・ロスさん、同監督の後の作品「トーク・トゥ・ハー」にエキストラで出てる気がするのですが…。ボサノヴァのライブのシーンで観客として数秒。映画館で見ていて「あっ」と驚き。
似ている人なのか?未だ真偽のほどは確認できていませんが。


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